- 優れた製品を提供するブランドは、そうではないブランドと比較して年間平均販売数量が30%増加するなど、大幅な成長を実現しています。
- NIQ BASESは、ニューロサイエンスとAIを活用して消費者行動に関するより深いインサイトを提供することで、ブランドがデータ主導の意思決定を行えるようサポートしています。
シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --ここ数年、アジア太平洋地域では値上げにより日用消費財(FMCG)の売上高成長を促進してきましたが、足もとの値上げの鈍化は、メーカーにとって販売数量のオーガニックな増加を促す絶好の機会となっています。世界有数の消費者インテリジェンス企業であるNIQは、これを実現するための重要な要素としてイノベーションを挙げています。NIQのイノベーションを測定する部門であるNIQ BASESの分析によると、イノベーションが活発なブランドは、イノベーションがさほど活発でない競合他社と比べて年平均30%の販売数量増加を達成しています。これは、ビジネスを成功に導くうえでイノベーションが重要であることを示しています。
「大きな成功を収めるためには、ブランドは製品イノベーションと戦略的マーケティングを組み合わせた包括的なアプローチに注力する必要があります。優れた製品を開発し効果的なキャンペーンを実施することで、ブランドは新規顧客を惹きつけ、新たな利用シーンを生み出し、プレミアム価格を正当化し、広告主導の売上高を最大20%まで押し上げることが可能となります。この強力な組み合わせは、サステナブル成長を促進し、他社との競争で優位に立つために不可欠なものです」と、NIQでアジア太平洋地域の戦略分析&インサイト担当マネージングディレクターを務めるテレンス・コールは述べています。
消費者がまだ満足していないイノベーションニーズに応える為に
NIQの分析によると、アジア太平洋地域における21万8,174ブランドのうち、2023年に10%以上の販売数量増を達成し、少なくとも1%以上のシェアを占めているブランドはわずか3,857に留まっています。イノベーションは人口動態や世代といった主要な懸念事項に対処し、ブランドの販売数量増加を促進する手段となります。
NIQ BASESの調査によると、アジア太平洋地域の消費者の58%が他の人より先に新しい製品を試していると回答しています。本調査でも指摘されているとおり、ブランドが成長を促進する方法として、類似カテゴリーや市場への進出、屋外体験を屋内に取り入れること、体験をより便利で楽しいものにすること、目の肥えた消費者の新たな健康ニーズをターゲットにすること、植物由来製品でイノベーションを起こすこと、そしてナチュラル・ヴィーガン志向の選択肢に対する需要に応えることなどが挙げられます。
イノベーションがうまく機能するためには、それが消費者のニーズに根ざしている必要があります。NIQは、いくつかのカテゴリーにおいて消費者の満たされていないニーズについて深く掘り下げた結果、消費者は食品に対して健康志向を求める一方、乳製品やアルコール飲料ブランドには風味の面でさらなる工夫を求め、飲料ブランドには糖分控えめで腸内環境を改善する商品を望んでいることが分かりました。有害な化学物質を含まない化粧品やパーソナルケア製品を求めるのは当然のことですが、消費者はメーカーがこの点についてより積極的な対応を取ることを望んでいます。パーソナライゼーションは、美容カテゴリーにおいてますます重要性を増している新しい属性です。同時に、家庭用ケアブランドに対しては、刺激の強い化学物質を含まないといった安全性と、より高い効果を求める声が寄せられています。
消費者は、さまざまな理由で製品を選んでいます。成功を求めるブランドは、こうしたさまざまな消費者ニーズや需要に応えるためにイノベーションを必要としているのです。
テクノロジーがイノベーションを取り巻く環境に大きな変化をもたらす
イノベーションへの道のりの核心には、消費者行動に対する包括的かつ深い理解があります。これを実現するためには、ブランドはこれまでのやり方を変える必要があります。高度なテクノロジーを活用して脳の反応を直接測定するニューロリサーチにより、消費者の反応に影響を与えることの多いフィルターやバイアスを排除し、より正確で偏りのない形で消費者の好みを把握できるようサポートします。
「消費者は自分の本当の気持ちや意図を明確に表現しないことがよくあります。時には自分でも気づいていないこともあるのです。従来の方法では、消費者行動の微妙なニュアンスを捉えることが難しい場合があります」と、コールは述べています。「NIQでは、表面ではなくより深いところにある、消費者の意思決定を突き動かす真実を明らかにすべく、ニューロソリューションを提供しています。」
NIQ BASESは、「human truth(人間の真実)」をリアルタイムで測定する先駆的なソリューションにより、最も深い、最も実用的な洞察を提供し、ニューロリサーチの分野をリードしています。神経科学に基づく洞察によりお客様の商品パッケージを評価し、販売に直接影響を与える可能性が10~14倍高い広告クリエイティブを推進するなど、神経科学がお客様の進むべき道筋を示します。NIQのニューロツールは、1秒間に500のデータポイントを収集し、無意識の感情の動きやブランドを記憶する仕組みを明らかにすることができます。また、広告クリエイティブを最適化し、広告主導の売上高を20%向上させるべくサポートします。
AI予測モデルやニューロマーケティングツールなどの最先端技術は、企業のイノベーションや新製品の市場投入のあり方を大きく変えつつあります。利益を生み出すブランドを構築し、最終消費者にとっての価値を高めたいと考えるメーカーは、イノベーションを開拓するために基礎研究と実績あるNIQ BASESの専門知識を組み合わせることで、それを充分実現できる可能性があります。
NIQについて
NIQは、世界をリードする消費者インテリジェンス企業であり、消費者の購買行動を最も包括的に理解し、新たな成長への道筋を示します。2023年、NIQはGfKと合併し、業界をけん引する2社が結びついたことで比類ない世界規模のリーチを実現しました。現在、NIQは95か国以上で事業を展開し、GDPの97%をカバーしています。当社は、包括的な小売データと最先端の分析プラットフォームを活用した高度な分析を通じて、最も広範な消費者インサイトを提供することで、Full View™を実現します。
詳細については、 https://nielseniq.com/global/jp/news-center/2024/1115-global をご覧ください。
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記事名:「NIQ:イノベーションがアジア太平洋地域におけるFMCGブランドの持続可能な成長の鍵に」