ただ、市場参加者は議長の2日間の証言でインフレを巡りFRBが一段の自信を徐々に強めつつあり、利下げ環境に一歩近づいた可能性があるとの見解。また、インフレ動向を判断するうえで、消費者物価指数(CPI)よりも個人消費支出(PCE)物価指数に特に注視していることも再度指摘した。
6月CPIは前月比で+0.1%と前月の横ばいから伸び拡大が予想されているが、前年比では+3.1%と、前月+3.3%から伸び鈍化が予想されている。6月のPCEは26日に発表が予定されており、食品とエネルギーを除いたコアPCEは前年比で引き続き伸び鈍化が証明される見通し。予想通りとなると、年内の利下げ観測をさらに後押しする。
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情報提供元:FISCO
記事名:「NYの視点:パウエルFRB議長、2日間の証言で利下げに近づいたことを示唆、タイミング言及は回避も」