連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長をはじめ連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーは、最大雇用とインフレの安定の責務達成リスクが概ね均衡しており、インフレが鈍化傾向となる中、より労働市場の減速に注力する必要性を強調していた。市場エコノミストの平均予想では、失業率が4.1%で9月から変わらず。非農業部門雇用者数は+10.1万人と、9月の+25.4万人から伸びが鈍化し、マイナスとなった2020年12月来で最低の伸びに留まることが予想されている。また、最新の9月JOLT求人件数は予想以上に減少。米9月JOLT求人件数は3年半ぶり低水準、解雇も増え労働需要の冷え込みを示唆した。
先行指標の結果は強弱まちまちで、労働市場の動向を見極めることは依然困難となっている。
■米10月雇用先行指標
●ADP雇用統計:+23.3万人(9月:+15.9万人)
●9月JOLT求人:744.3万件(8月786.1万件)
●新規失業保険申請件数
10/18:227000
10/11:242000
10/4:260000
9/27:225000
9/20:219000
■消費者信頼感指数:108.7(9月99.2)
雇用(%)
十分:35.1(9月31.3、2023年37.9)
不十分:48.1(50.5、48)
雇用を得るのが困難:16.8(18.6、14.1)
6か月後
雇用:
増加:17.8(17.1、15.3)
減少:17.1(18.8、19.7)
不変:65.1(64.1、65.0)
所得
増加:18.9(18.9、17.3)
減少:12.8(12.9、13.5)
不変:68.3(68.2、69.2)
●米雇用統計予想
失業率:4.1%(9月4.1%)
非農業部門雇用者数:+10.1万人(+25.4万人)
平均時給:前月比+0.3%、前年比+4.0%(+0.4%、+4.0%)
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情報提供元:FISCO
記事名:「NYの視点:米10月雇用統計、ハリケーンやストライキの影響で見極め困難に」