11月ISM製造業景況指数が予想を下回り金利の低下に連れた買いが強まり、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を受け、利上げ終了観測が一段と強まり相場は続伸した。長期金利の低下でハイテクも買い戻され、相場を支援。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、メディア・娯楽が小幅安。
メディア会社のパラマウント・グローバル(PARA)は携帯端末のアップル(AAPL)と動画配信サービスを組み合わせで割安料金で提供する計画を協議中とウォ―ル・ストリート・ジャーナル紙が報じ、買われた。アップルも上昇。ファストフードレストラン運営のウエンディーズ(WEN)は物言う株主の投資会社、ブラックウエルズ・キャピタルが同社の業績改善を目指して取締役会の再編を要請する計画と報じられ、上昇した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は電動ピックアップトラックの「サイバートラック」を発表したが、黒字転換は25年になるとの見方に下落。製薬会社のファイザー(PFE)は開発中の肥満症治療薬「ダヌグリプロン」を巡り対象患者7割が副作用を訴えたため治験を中止したと発表し、下落した。また、コンピューターメーカーのデル・テクノロジーズ(DELL)は四半期決算で企業向けPC販売低迷が続き売上高が予想以上に減少し、下落。中国のオンライン小売アリババ(BABA)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。
ベーカリー、カジュアルレストランチェーンを運営するパネラ・ブレッドは再び上場を計画していると報じられた。
(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元:FISCO
記事名:「NY株式:NYダウは294ドル高、利上げ終了期待強まる」