イスラエルが数日中にイランから直接攻撃を受けることを警戒しているとの報道を受けた質への逃避や利下げ観測後退でドル買いが優勢となった。また、連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレが鈍化する軌道はかわらないものの、不透明感が強まり利下げに一段と慎重な姿勢を示し、年内の利下げ観測も後退。ドル指数は105.85から106.11まで上昇し昨年11月来の高値を更新した。市場は年内1回か2回の利下げを予想。年初は7回近くの利下げを予想していた。
ドル・円はリスク回避の円買いに152円59銭へ下落後、質への逃避のドル買いに153円へ戻した。ユーロ・ドルは1.0655ドルから1.0623ドルまで下落し昨年11月来の安値を更新。ポンド・ドルは1.2474ドルから1.2427ドルまで下落した。
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情報提供元:FISCO
記事名:「NY外為:ドル続伸、中東情勢緊迫化による質への逃避や利下げ観測後退で」