コアPCE価格指数が予想を上回り、寄り付き後、下落。月末で雇用統計を控え調整売りに続落した。ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)やソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)の下落が重しとなり、ナスダックは下げを加速。終盤にかけて、イランが対イスラエルの大規模報復攻撃を準備しているとの報道で中東情勢悪化懸念も売り材料となり、終了した。セクター別では、電気通信サービスが上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、半導体・同製造装置が下落。
オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は第3四半期決算で国外旅行の強さが国内旅行の弱さを相殺し、予約取り扱い総額が予想を上回り、上昇。メディアのコムキャスト(CMCSA)はケーブル事業を分離・独立させ新会社にすることを検討していることが明らかになり、上昇。オンラインの中古車販売プラットフォームを運営するカーバナ(CVNA)は第3四半期決算で、利益、売上高が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され、上昇した。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は四半期決算で通期見通しを引き上げ、さらに、次期最高経営責任者(CEO)に「アップル・フィットネス設立」などに携わったスターン氏を指名したことが好感され、上昇。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)はクラウド、アジュールの成長見通しが低調で下落。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ(META)はザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が欧州連合(EU)や当局の規制が事業に影響を及ぼす可能性を警告したほか、AI(人工知能)関連のコスト高懸念を表明したことが嫌気され、下落。化粧品メーカーのエスティ・ローダー(EL)は見通し撤回が警戒され、大幅安。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は人工知能(AI)開発および普及に携わる非営利研究機関オープンAIがチャットGPTに検索機能を追加したと発表したため競争激化を警戒し売られた。配車サービスのウーバーテクノロジー(UBER)は第3四半期決算で営業利益が過去最高となったが、受注が予想を下回り、年末年始の見通しも冴えず、下落。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は取引終了後に決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元:FISCO
記事名:「NY株式:NYダウは378ドル安、一部ハイテク決算受け失望売り」