3日のブラジル株式市場は小反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比230.13ポイント安(-0.18%)の127318.39で引けた。日中の取引レンジは126181.37-127693.56となった。
後半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。経済指標の下振れが足かせとなった。2月の鉱工業生産は前年同月比で5.0%上昇し、予想の5.7%を下回った。また、欧州市場の下落なども警戒された。一方、指数の下値は限定的。通貨レアル高の進行や原油価格の上昇などが指数を下支えした。
【ロシア】MOEX指数 3395.59 +0.72%
3日のロシア株式市場は8日続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比24.30ポイント高(+0.72%)の3395.59ポイントで引けた。日中の取引レンジは3376.63-3397.33となった。
買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。経済指標の改善が好感された。2月の実質小売売上高の増加率(前年同月比)12.3%となり、前月の9.1%と予想の9.3%を上回った。また、原油価格の上昇も資源セクターの支援材料。一方、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。
【インド】SENSEX指数 73876.82 -0.04%
3日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比27.09ポイント安(-0.04%)の73876.82、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同18.65ポイント安(-0.08%)の22434.65で取引を終えた。
売りが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。アジア市場の下落を受け、インド株も売りが先行。また、米長期金利の上昇も外資の流出懸念を強めた。ほかに、外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料。FIIはこの日まで3日連続の売り越しとなった。
【中国本土】上海総合指数 3069.30 -0.18%
3日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比5.66ポイント安(-0.18%)の3069.30ポイントと続落した。
米長期金利の上昇が嫌気される流れ。米利下げの先送り観測を受け、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りの上昇が続き、今年の最高水準で推移した。米中の金利差が拡大した場合、人民元安を助長する恐れもあると警戒されている。また、本土市場は4-5日が清明節で休場となることもあり、買い手控え要因として意識された。
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情報提供元:FISCO
記事名:「概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は小反落、経済指標の下振れが足かせ」