EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社

 
●AIエージェント製品の「IBM watsonx Orchestrate」を活用したAIソリューションの「Work Agent One」を事業会社向けに提供開始
●複数のシステム導入で複雑化した業務プロセスによる担当者の高負荷や属人化の解消を支援し、ビジネス価値の最大化へ

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(代表取締役社長:近藤 聡、以下:EY)と日本アイ・ビー・エム株式会社(代表取締役社長:山口 明夫、以下:日本IBM)は、日本企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速させるため国内での協業を強化し、IBMのAIエージェント製品を組み込んだAIソリューションの「Work Agent One」を開発しました。本ソリューションは急速なデジタル化に伴い、複数のシステム導入で複雑化した業務により生じている担当者の高負荷や属人化に課題を抱える企業の本質的な業務プロセスの改善を目的に、2024年11月27日よりEYのコンサルティング・サービスを通じて提供を開始します。

開発の背景
近年、SFAやCRMなどセールステックを導入し、効果的・効率的な営業活動を目指す企業が増えています。営業支援システムを導入しても営業活動が強化されていない、あるいは課題が残っている、事務作業が減らず営業活動に充てる時間が増やせないなど、セールステック導入による効果を十分に得られていない企業も少なくありません。その理由としては、セールステックにとどまらず業務上必要となるシステムが多岐にわたり、さまざまなユーザーインターフェイス(User Interface、以下UI)が存在することによる、業務全体のユーザーエクスペリエンス(従業員体験)の低下が原因と考えられます。

AIソリューション「Work Agent One」概要
こうした背景を受け、EYのコンサルティング・サービスによる業務分析・変革の知見やノウハウと、IBMの最先端の生成AI技術を組み合わせ、「Work Agent One」を開発しました。「Work Agent One」はチャットなどの会話形式で指示を受け取り、AIがその内容を理解して、さまざまなサービスや他の生成AIと自律的に連携しながら、業務を自動で実行するIBMのAIエージェント製品であるwatsonx Orchestrateの機能をもとに設計しました。これにより、本ソリューションは散在するシステム・ツールのユーザーインターフェイスを統合し、製品やサービスの統廃合まで組み込んだ本質的な業務・システム改革の推進を可能にします。企業担当者はシステム・ツールが統合された作業環境により、業務の高度化や効率化だけでなく、複数システムへの情報登録や社内調整にかかる大きな作業負荷などから解放されるため、作業ストレス軽減やお客様との対面やアイデア想起の時間の確保など従業員体験の向上を推進します。
たとえば、製造業界における特許申請管理業務などで生じる申請物の確認作業の大幅短縮や、開発や品質保証部門などでの設計作業への修正依頼や確認・承認プロセスなどの業務の簡略化が期待できます。また、不動産業界における施主、金融機関、工事事業者など複数の関係企業をまたいだ電子契約申請業務などの差し戻し作業などについても削減が見込まれます。

両社の役割
今回、EYは経営コンサルティング・サービスで培った経験を生かし、デザインフェーズと定着化フェーズをメインに支援します。既存の業務システムとAIソリューションをつなぐため、業務やデータ・フローの清流化支援、実際の現場で必要なボトルネックの炙り出しなど、業務理解を踏まえたAI活用コンサルテーションを実施します。また、EYのテクノロジーコンサルティングチームとも連携し、顧客ニーズに応じて柔軟な体制を組み支援にあたります。

一方日本IBMは、生成AIをはじめとした技術支援やタスクを自動化し複雑なプロセスを単純化することで企業を強化する生成AIと自動化のエージェント・ソリューションであるIBM watsonx Orchestrateの製品提供を行います。また、企業や組織とのパートナー・エコシステムを通じた協業を推進することで、実用的なAIソリューションを提供し、企業のDXを推進します。

展望
EYは、企業の成長戦略の実現を顧客接点全体に渡り、企画構想からIT導入まで総合的に支援しています。昨今注目を集める営業DXにおいて、私たちは、UX(体験設計)とデータ・AIの活用を重視してきました。今後パートナー様とも密に連携し、UXのグランドデザインから実行フェーズまで、包括的にサポートしてまいります。

日本IBMは企業向けのAIとデータのプラットフォームであるIBM watsonxをはじめとするAI技術の提供を通じて、サービスの市場優位性の獲得に向け支援します。また、今後もパートナー様との共創を通じて、お客様のビジネスへのAI適用やデジタル変革を推進していきます。

 
日鉄ソリューションズは、EYと日本IBMによる協業強化開始を歓迎いたします。デジタル化による業務プロセス改革は当社顧客にとっても重要なDXテーマであり、IBM watsonx Orchestrateによってそれが強力に推進されることを、大きな期待と喜びをもって迎えております。当社はIBM watsonx Orchestrateのデリバリパートナーとして、DXによる価値創造に貢献してまいります。
日鉄ソリューションズ株式会社 
執行役員 デジタルソリューション&コンサルティング本部長 法兼 尚志様

 

〈EYについて〉
EY | Building a better working world
EYは、「Building a better working world~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)としています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。
150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。
アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。

EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。EYによる個人情報の取得・利用の方法や、データ保護に関する法令により個人情報の主体が有する権利については、ey.com/privacyをご確認ください。EYのメンバーファームは、現地の法令により禁止されている場合、法務サービスを提供することはありません。EYについて詳しくは、ey.comをご覧ください。

〈EYのコンサルティングサービスについて〉
EYのコンサルティングサービスは、人、テクノロジー、イノベーションの力でビジネスを変革し、より良い社会を構築していきます。私たちは、変革、すなわちトランスフォーメーションの領域で世界トップクラスのコンサルタントになることを目指しています。7万人を超えるEYのコンサルタントは、その多様性とスキルを生かして、人を中心に据え(humans@center)、迅速にテクノロジーを実用化し(technology@speed)、大規模にイノベーションを推進し(innovation@scale)、クライアントのトランスフォーメーションを支援します。これらの変革を推進することにより、人、クライアント、社会にとっての長期的価値を創造していきます。詳しくはey.com/ja_jp/consultingをご覧ください。

情報提供元:PRワイヤー
記事名:「EYストラテジー・アンド・コンサルティングと日本IBM、日本企業のDXの加速を目指し協業を強化