非常に強い台風2号は、このあと一番強いランクの「猛烈な台風」まで発達して、勢力をほぼ維持しながら沖縄地方に近づく見込みです。海上では27日(土)から波が高くなるなどの影響が出始めるでしょう。29日(月)以降は、進路によっては沖縄地方に接近する恐れもあります。

●「猛烈な」勢力へ

非常に強い台風2号は、マリアナ諸島を1時間におよそ10キロの速さで西北西へ進んでいます。

このあと台風2号は発達を続け、一番強いランクの「猛烈な」勢力となるでしょう。台風は勢力をほぼ維持しながら西よりに進路をとり、30日(火)には非常に強い勢力で沖縄の南に進む見込みです。このため、27日(土)ごろから沖縄地方ではうねりを伴った波の影響を受けるでしょう。28日(日)には海上は大しけになる恐れもあります。さらに29日以降は台風の進路によっては、沖縄地方に接近して大雨や暴風の恐れもあります。

早めに台風への準備をして、最新の台風情報を常に確認するようにしましょう。

●台風が近づく前の対策 高波や高潮に備えて

沿岸部では、台風による高波や高潮の恐れがありますので、次の3つのことに注意しながら、備えることが必要です。

1つめは、何より、高波や高潮の恐れがある海岸周辺には、近づかないようにしましょう。海や船の様子が心配でも、見に行くのは、絶対に止めてください。

2つめは、大潮の時期や満潮時刻を確認しておきましょう。台風による高波や高潮が、満潮時刻と重なると、海岸周辺の道路の冠水や浸水など、被害が大きくなる恐れがあります。

3つめは、安全に行動できるうちに、避難(移動)しましょう。波しぶきが護岸設備を越えて、海沿いの道路に押し寄せると、冠水して通行が危険になる恐れがあります。通行止めや速度規制などの交通情報は、こまめに確認して、早めに避難してください。