台風2号の接近に伴い、沖縄では6月3日頃まで荒れた天気。また、台風周辺の湿った空気などの影響で、梅雨前線の活動が活発に。2日から4日頃にかけて、九州から関東付近まで強雨エリアが広がる見込み。
●沖縄は荒れた天気が続く
大型で強い台風2号は、きょう30日午後3時現在、沖縄の南にあり、ほとんど停滞しています。
今後、さらに北上し、6月1日から3日頃にかけて沖縄地方へかなり接近する見込みです。
石垣島など先島諸島では、31日は立っているのも大変なほどの非常に強い風が吹き、1日から2日頃まで暴風が吹き荒れるでしょう。台風の進路によっては、本島地方も2日から3日頃まで暴風が吹く恐れがあります。波も高まり、先島諸島、本島地方ともに、1日頃を中心に猛烈なシケとなるでしょう。大雨にも警戒が必要です。
●2日から4日頃 西・東日本の広い範囲に活発な雨雲
台風2号は、沖縄地方に接近したあと、次第に進路を東よりに変えるでしょう。4日の予報円は大きく、進む方向や速度の予想には、まだ幅がある状況です(※上の図は、2日18時の雨雲の予想ですが、いくつかの数値予報モデルのひとつであり、台風の中心は必ずしもこの位置に進むとは限りません)。
梅雨前線は、あす31日から1日にかけて、いったん南へ下がったあと、再び本州付近に延びる見込みです。
たとえ、台風が陸地から離れて進んだとしても、台風周辺の熱帯の空気や、太平洋高気圧の縁を回る湿った空気が流れ込むことで、梅雨前線の活動が活発になりそうです。
2日から3日、4日の前半にかけて、九州から東海、北陸、関東の広い範囲で雨が続いて、たびたび雨脚が強まるでしょう。道路が冠水するなど、交通への影響が出る所もありそうですし、土砂崩れなど、災害の危険度が高まってくる可能性もあります。東北でも、南部を中心に一時的に活発な雨雲のかかる所があるでしょう。
この先、台風の進路予想に加え、大雨に関する気象情報にも注意が必要です。
●大雨への備えを
本格的な雨の季節。いざという時に、すぐに行動できるよう、日ごろから備えをしておくことが大切です。
① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心掛けてください。