きょう31日は、沖縄の南を台風2号が北上中。台風の湿った暖かな空気の影響で、沖縄と九州南部では今年一番の暑さになっている所も。湿度も気温も高く、熱中症に警戒が必要です。一方、雲に覆われている東京都心は気温が上がらず、4月下旬並みに。

●台風の暖湿流の影響 沖縄、九州南部で今年一番蒸し暑く

きょう31日水曜は、沖縄の南を台風2号が北上中で、沖縄では雨や風が強まっている所もあります。
荒れた天気となる中、台風周辺の湿った空気が流れ込んで、沖縄や九州では今年一番の暑さとなっている所もあります。

午後1時までの最高気温は、沖縄県久米島空港で31.9℃、鹿児島県喜界島で31.2℃、屋久島で28.6℃などいずれも今年一番の暑さです。
沖縄と九州南部では、気温に加えて湿度も高く、熱中症に警戒が必要です。

●太平洋側ほどどんより 都心は4月下旬並み

きょう31日水曜は、日が差している中国地方から東北の内陸部を中心に、25℃以上の夏日になっている所があります。

一方、太平洋側ほど前線に伴う雲に覆われています。東京都心の最高気温は21.0℃で4月下旬並みです。きのう30日火曜よりも4℃くらい低く、半袖一枚ではひんやりと感じられるくらいの体感となっています。

太平洋側は午後は次第に日が差して、気温がもう少し上がる見込みです。

●あす6月スタートは蒸し暑く

あす6月のスタートは、台風2号の北上とともに暖かく湿った空気が、さらに日本付近に流れ込みやすくなるでしょう。
きょう31日水曜よりも気温の上がる所が多く、九州から関東にかけて夏日が続出しそうです。
北陸や東北の日本海側では、30℃近くまで気温の上がる所もあり、湿度も高くうだるような暑さでしょう。

水分補給をこまめに行うなど、熱中症にご注意ください。
この先は、4日日曜から気温が上がりやすくなります。湿度も高い時期に入り、熱中症のリスクが高まりますので、十分ご注意ください。

●熱中症を引き起こす条件

熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。

1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。

2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。

3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。