「日本一早い紅葉」で知られる北海道の大雪山・黒岳では、山頂付近から徐々に紅葉が進んでいます。今年の紅葉は例年より2週間ほど遅れているということですが、これから紅葉はゆっくり山を下り、10月上旬~中旬には麓の層雲峡温泉街まで広がる見込みです。

●例年よりゆっくりと紅葉が広がる

(株)りんゆう観光によると、黒岳の紅葉はこれから約1か月半かけて麓の層雲峡渓谷へと広がってくるそうです。今後の見ごろとしては、次のようになります。
・9月中旬は~9月下旬:山頂から7合目の登山道でウラジロナナカマドの紅葉
・9月下旬:黒岳ペアリフト周辺(7合目)で、ダケカンバの黄色と白い幹のコントラスト
・9月下旬~10月上旬:ロープウェイ周辺(5合目~温泉街)黄金色に染まるダケカンバ
・10月上旬~10月中旬:層雲峡渓谷(温泉街)で、鮮やかな紅葉が楽しめるそうです。
21日以降は、上空にこの時季らしい冷たい空気が流れ込むため、紅葉も順調に広がるでしょう。道内のカエデの紅葉の平年日は、釧路10月16日、帯広10月20日、旭川10月23日、札幌10月28日、函館11月2日、室蘭11月7日となります。

●季節を分ける雨 20日から秋が進む 朝はひんやり空気に

北海道では、今日17日(日)夜から雨が降り出します。明日18日(月)は、全道的に雨が降り、日本海側を中心に雷を伴って激しい雨の降り方となる恐れがあります。天気の急変に注意して下さい。北海道では20日頃まで雨の降る所があるでしょう。この雨が季節を分ける雨となります。20日の雨が止んだあとは、この時季らしい冷たい空気が流れ込みます。最高気温は、全般に平年並みか高めですが、最低気温が平年並みとなる所が多くなります。札幌の最低気温は、20日までは20℃くらいですが、21日以降は15℃前後まで下がるようになります。日中との気温差が大きくなり、朝晩の空気はひんやり感が強まるでしょう。朝晩に羽織る物など、秋に向けてワンランク厚手のものを用意しておくとよさそうです。