きょう11日は、冬の天気分布。日本海には寒気に伴うスジ状の雲が連なり、日本海側の地域に次々と流れ込むでしょう。北日本では平地でも雪の積もる所があり、路面状況の悪化にご注意を。晴れても風が冷たく、グッと寒く感じられそうです。

●冬型の気圧配置 初雪の便りが続々

きょう11日は、西高東低の冬型の気圧配置に変わり、師走並みの強い寒気が流れ込むでしょう。また等圧線の間隔が狭く、全国的に西または北よりの風が強く吹きそうです。

上空1500メートル付近でマイナス6℃以下(平地で雪の目安)が東北北部付近まで南下して、東北北部や北海道は平地でも雪の降っている所があります。きのう10日の夜は、稚内で初雪。きょう11日朝にかけては、札幌と函館、室蘭、網走、青森で初雪が観測されました。

●北海道や東北北部 平地でも雪

きょう11日は、北海道は日本海側を中心に雪が降り、平地でも積もる所があるでしょう。あす12日午前6時までに予想される24時間降雪量(多い所)は、日本海側北部で40センチ、日本海側南部で30センチ、オホーツク海側北部で25センチです。積雪や凍結による路面状況の悪化にご注意ください。また、最大瞬間風速は日本海側で35メートルと、昼過ぎにかけて暴風に警戒が必要です。

東北北部も、日本海側を中心に雪や雨が降るでしょう。平地でも雪が積もる所があるため、シーズン初めの雪には十分注意してください。東北南部は、太平洋側では晴れる所が多いですが、日本海側を中心に冷たい雨が降るでしょう。北陸も断続的に雨が降りそうです。

関東甲信は、内陸では日差しが届きますが、沿岸部は雲が広がりやすいでしょう。所々で雨が降り、標高の高い所では雪の降る所がありそうです。東海はおおむね晴れるでしょう。

近畿から九州は、太平洋側では晴れ間が出そうです。ただ、日本海側は所々で雨が降り、近畿北部や山陰は断続的に雨雲が流れ込むでしょう。沖縄は昼頃にかけて雨が降り、先島諸島では激しい雨の降る所がありそうです。

●日中も空気ヒンヤリ

寒気の影響で、日中もあまり気温が上がりません。最高気温は、きのう10日より低い所が多く、北陸から北海道は大幅に低くなるでしょう。

九州から関東は20℃に届かない所が多く、この時期らしい肌寒さです。北陸は平年より低くなり、金沢は12月上旬並みでしょう。東北は10℃に届かない所が多く、北海道は5℃前後の所が多くなりそうです。

全国的に、北または西よりの風が吹きつけるため、実際の気温以上に寒く感じられるでしょう。厚手のジャケットやコートなど、体感に合わせて服装で調節してください。

●シーズン最初の雪 慣れていても注意

冬の時期に雪の多い所に住んでいる方でも、ひと夏を過ぎると、雪道での車の運転感覚を忘れがちです。シーズン最初の雪は、たとえ雪に慣れている方でも、以下の2つのことに注意が必要です。

(1)必ず、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを装着しましょう。スタッドレスタイヤは、溝が十分にあるかどうかを、事前に確認してください。あまり使っていないスタッドレスタイヤでも、時間が経てば、劣化が進みますので、シーズン前に点検が必要です。

(2)たとえ急いでいても、急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転はやめましょう。「急」のつく運転をしてしまうと、車がスリップしやすくなります。車を発進する時や上り坂では、タイヤが空転してしまわないよう、アクセルをじわりと踏み込んでください。下り坂では、エンジンブレーキを基本として、アクセルとブレーキも適度に調整して、速度を落としてください。