24日(金)から次第に冬型の気圧配置が強まり、25日(土)は平地でも雪になる目安の寒気が北陸付近まで南下するでしょう。平地でも雪の所が多くなり、都市部でも初雪となる可能性があります。新潟を中心に平地でも雪の積もる所もありそうです。タイヤ交換など、本格的な冬支度がまだの方は、早めに済ませておいてください。

●17日からの雨で既に地盤が緩んでいる所も 20日(月)にかけて土砂災害に警戒

17日(金)は、発達した低気圧や前線が通過し、その後18日(土)からは冬型の気圧配置が続いた影響で、北陸地方は17日(金)から雨が続き、累積雨量が多くなっている所があります。新潟の下越地方や石川県の加賀地方では48時間雨量が100ミリを超えている所もあります。また、18日(土)は山間部では雪となり、石川・福井県境の谷峠など、本格的な降雪となった所があり、平地でもあられの積もった所がありました。

このあとは、日本海を低気圧が進み、20日(月)の未明から朝にかけて、寒冷前線が北陸地方を南下する見込みです。上空約5500メートルには氷点下24度以下の寒気が流れ込むため、北陸地方では再び大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

寒冷前線の通過する20日(月)の未明から朝を中心に、1時間に20ミリ以上の強い雨の降る所があるでしょう。これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の発生するおそれがあります。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意して下さい。また、あられやひょうで道路が白くなるおそれもありますので、車の運転には注意して下さい。

●24日(金)から再び冬型 25日(土)は平地でも初雪か

次の寒気の南下は24日(金)以降となりそうです。24日(金)から次第に冬型の気圧配置が強まり、25日(土)には、平地で降雪の目安となる上空1500メートル付近でマイナス6度の寒気が福井県付近まで南下する見込みです。更に上空1500メートル付近でマイナス9度の寒気が新潟・富山・石川県能登地方まで南下するでしょう。

このため、新潟や富山を中心に平地でも広く雪となり、都市部でも初雪となる所があるでしょう。新潟では平地でも積雪となる所も多く、富山・石川・福井でも内陸部を中心に平地でも積雪となる可能性があります。この寒気は26日(日)の午前中まで居座る予想となっています。

●シーズン初めの雪に注意 タイヤ交換は21日(火)~22日(水)がおすすめ

北陸地方では、18日(土)の寒気で山間部では積雪となりましたが、24日(金)の夜以降は平地でも雪となり、積雪となる所もあるでしょう。もし11月中の初雪となったら、富山と福井は2017年以来6年ぶり、新潟は3年ぶり、金沢は2年ぶりとなります。

11月中の初雪は珍しいことではありませんが、積雪(ここでは1㎝以上)となると、新潟では2019年以来4年ぶりですが、富山・福井は2008年以来15年ぶり、金沢は2002年以来21年ぶりと、珍しくなります。

この時期は平地にお住まいの方はまだタイヤ交換をされていない方も多い時期となっていますが、25日(土)に限らず、11月いっぱいは周期的に寒気が流れ込む予想もあり、今年は早めに交換した方が良さそうです。21日(火)~22日(水)は貴重な晴れ間となりそうですので、この日にタイヤ交換するのがおすすめです。

また、冬タイヤに交換しても、積雪路面や凍結路面で「急」のつく運転をするとスリップ事故が起きやすくなります。特にシーズン初めは雪道運転に慣れていない時期のため、より慎重に運転をする必要があります。通勤などで車を使用される方は時間に余裕をもってお出かけください。