東北は3連休までは日本海側で雪や雨の降る日がありますが、大雪になることはなさそうです。太平洋側は大体晴れて空気の乾燥が続くため、火の元にご注意ください。連休明けは気温が大幅に上がり、東北南部から花粉が本格的に飛び始める予想です。花粉症の方は対策を急ぎましょう。
●連休明けは春型の気圧配置 気温が大幅アップ
東北地方は12日にかけて、日本海側は低気圧や気圧の谷の影響で断続的に雪や雨が降りますが、雪の降る量は多くないでしょう。ただ、11日~12日は短時間に降り方が強まる可能性があるため、最新の気象情報にご注意ください。
太平洋側は晴れる日が多く、その分、朝の冷え込みが厳しくなるでしょう。最低気温は仙台でも10日頃にかけて氷点下の予想で、盛岡や福島など内陸では水道管の凍結に注意が必要です。先日、大雪となった福島県内を中心に、路面の凍結にもご注意下さい。
一方、連休明けの13日からは南に高気圧、北に低気圧の「南高北低」の春型の気圧配置。北の低気圧に向かって暖かな南風が吹いて、春の陽気になりそうです。
予想最高気温は各地で10℃を超え、14日の仙台・福島は17℃と4月中旬から下旬並みの陽気になるでしょう。福島・宮城県を中心にスギ花粉がわずかながら飛び始めていますが、この暖かさで東北南部から本格的な花粉シーズンに入りそうです。花粉症の方は対策が欠かせません。体調を崩すと症状も悪化しやすくなります。朝晩は冷えて寒暖差が大きくなりますので、ご自愛ください。
●花粉が飛びやすい条件
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
●暖かさは続かず 日本海側は雪や雨
15日頃に寒冷前線が通過すると、東北地方は冷たい空気と入れ替わります。東北北部や日本海側では雪や雨の降る日が多く、季節外れの暖かさは各地で落ち着くでしょう。宮城・福島県内は晴れる日が多く、空気が乾きそうです。風が強まる日は花粉が多く飛びやすくなります。天気予報は気温や風の予想、花粉情報も参考にして、対策を万全にしてください。