この先は日に日に気温が上昇し、来週中ごろは4月並みの暖かさになる所が多いでしょう。気温の上昇に伴って、九州など西や南の地域から、スギ花粉の飛散が本格化しそうです。寒さが和らぎ、春の気配を感じられるようになりますが、花粉症の方にとっては、つらい時期に突入するでしょう。
●3連休明けは4月並みの暖かさに スギ花粉の飛散がいよいよ本格化
明日9日(金)は、関東など太平洋側で広く晴れて、北陸でも日差しが期待できるでしょう。日中は日差しのぬくもりを感じられそうですが、少ないながらも関東から西の地域で、スギ花粉が飛散してしまいそうです。
明後日10日(土)以降は、日中の気温が10℃を上回る所が多いでしょう。
3連休明けの13日(火)は、仙台でも15℃まで上がる見込みです。その後も高温傾向が続き、東京都心は14日(水)の最高気温が19℃、大阪でも18℃と、20℃に迫るような季節外れの暖かさになるでしょう。
福岡など九州ではスギ花粉の飛散が急増し、そのほかの地域でも来週には飛散量が増えてくる見込みです。花粉症の方はマスクや眼鏡で花粉を体内に取り込まないようにするなど、対策が必要です。
●花粉が飛びやすい気象条件とは?
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
13日(火)は、広い範囲で花粉の飛びやすい気象条件が揃ってしまいそうです。14日(水)以降は西日本で雨が降りやすくなりますが、東日本や東北南部では、晴れて気温も高く、花粉の飛びやすい気象条件が続くでしょう。
花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。