今日28日、気象庁からこの先の1か月予報が発表。この3月は全国的に気温が平年並みか低い傾向にありましたが、この先1か月の気温は、全国的に平年より高い見込み。昨年よりも大幅に開花が遅れている桜は続々と開花・満開ラッシュへ。西日本ほど雨量が多い見込み。

●3月の平均気温 全国的に平年より低い所が多かった

この3月は、日本付近は前線や低気圧の通り道となり、西日本から東日本を中心に平年に比べて降水量が多くなりました。また、周期的に寒気の影響を受け、気温は低めとなりました。

上の図は、ここ30日間(2月27日~3月27日まで)の平均気温の平年差です。九州など平年より高い所もありますが、その他は、平年並みか低い所が多くなりました。特に東海や関東甲信、北海道では、平年に比べて低い所が多くなりました。

東京・靖国神社にある桜の標本木は、今日28日午後2時に4輪咲いたことが確認できましたが、開花の基準(5、6輪以上)に達すことなく、今日28日の東京の開花発表は見送りとなりました。この3月は雨が多く、気温も低めだったことなどの理由で、桜の開花は昨年に比べて大幅に遅れている所が多くなっています。

●寒の戻りから一転高温へ 季節が急加速

最新の1か月予報では、寒気の影響を受けにくく、暖かい空気に覆われやすいため、気温は全国的に気温は平年より高い見込みです。特に期間の前半は、全国的に気温がかなり高めとなるでしょう。

天気は春らしく数日の周期で変わり、沖縄・奄美や西日本ほど低気圧や前線の影響を受けて、平年に比べて曇りや雨の日が多く、雨量が多くなる見込みです。度々まとまった雨や大雨となる日があるため、雨が予想される日には、雨の強まる時間帯や雨量など、情報にご注意ください。

北日本の日本海側は、平年に比べて晴れる日が多くなりそうです。4月は春のお出かけに良い日が増えてくるでしょう。

●全国を対象に「高温に関する早期天候情報」が発表

気象庁は今日28日、全国を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
これは、この時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表される情報です。

4月上旬は、気温が全国的に平年に比べて「かなり高くなる」可能性があります。温度の変化や高めの気温に弱い農作物の管理などに注意が必要です。また、雪崩や落雪など雪の事故が発生しやすくなるため、十分ご注意ください。

今週末から一気に気温が上昇しやすく、来週にかけては桜開花、満開ラッシュとなるでしょう。週末から週明けはお花見日和は続きますが、日中は関東以西では25℃近くまで上がる所もあり、急な暑さに注意が必要です。気温の上がりやすい時間帯はこまめに水分を補給したり、車の中では短時間で気温が上がりやすくなるため、気を付けてください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方