富山県など北陸地方では、今夜(4日)にかけて大気の不安定な状態が続きます。晴れ間が出ても、急な激しい雨や落雷、突風、雹(ひょう)に注意。雨雲が予想以上に発達した場合は、警報級の大雨の恐れも。能登半島地震や昨日3日(月)発生した地震の影響で、地盤が緩んでいる所は少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒して下さい。
●今夜にかけて天気急変に注意
北陸地方の上空5500メートル付近には氷点下15℃以下と、この時期としては強い寒気が流れ込んでいます。富山県など北陸地方では、4日(月)夜のはじめ頃にかけて、大気の不安定な状態が続く見込みです。
すでに、能登半島などで、局地的に雨雲が発達しています。今夜にかけて、局地的に1時間に30ミリ以上の激しい雨が降る恐れがあります。雨雲が予想以上に発達した場合は、警報級の大雨となる恐れがあります。能登半島地震や昨日3日(月)発生した地震の影響で地盤が緩んでいる所では、少しの雨でも土砂災害などに注意・警戒が必要です。
明日5日(水)は、寒気は東の海上にぬけ、大気の状態は安定する見込みです。
※能登半島地震に伴い揺れの大きかった北陸地方の市町村では、地震による地盤の緩みを考慮し、大雨警報・注意報の土壌雨量指数基準を通常より引き下げた暫定基準で運用しています。
●土砂災害の前兆
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。