梅雨前線はこの先はやや南下し、活動が活発化。8日(月)から9日(火)頃は北陸や東北を中心に警報級の大雨の恐れ。10日(水)以降は太平洋側でも雨が降り、梅雨明けはまだ先となりそうです。

●北陸や東北で警報級の大雨の恐れ

8日(月)から9日(火)は梅雨前線がやや南下し、日本海から北陸、東北付近に延びるでしょう。前線に向かって暖かく湿った空気を流れ込み、前線の活動が活発化する予想です。

北陸や東北は8日(月)から9日(火)にかけて、日本海側を中心に雷を伴った非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間に30ミリ以上50ミリ未満)が降り、大雨となる所があるでしょう。平年の7月の雨量ひと月分に匹敵するような大雨となる恐れがあります。特に、新潟県や山形県では上の図で紫や赤色のエリアがあり、72時間に600ミリ前後の雨量が予想されています。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

山陰も9日(火)は雨脚が強まり、雨量が多くなるでしょう。

●来週後半 日本海側を中心に雨量増 太平洋側も広く雨

10日(水)以降、梅雨前線は本州付近に停滞するでしょう。

九州から東北にかけて、広く雨が降り、日本海側を中心に活発な雨雲が断続的に流れ込むでしょう。長い期間、雨が続き、大雨となる恐れがあります。大雨災害に注意・警戒が必要です。

関東甲信など太平洋側も10日(水)以降は雨が降ったりやんだりで、梅雨空が戻りそうです。日差しが届かなくなり、猛烈な暑さは収まるでしょう。

●梅雨明けはどうなる?

このところ、関東甲信から九州は梅雨明けしたかのような強い日差しが照り付けていますが、週後半は梅雨空が戻り、梅雨明けはまだ先となりそうです。

今年は今月20日(土)ごろから順次梅雨明けしていく予想です。九州南部から東北南部にかけては、「平年並み」か「平年より遅い」でしょう。東北北部は「平年より早い」見込みです。