今朝(9日)は東北や北陸を中心に活発な雨雲がかかり、秋田県大仙市では1時間に40ミリ以上の激しい雨が降りました。この後も1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る所があるでしょう。大雨による土砂災害に警戒してください。

●秋田県で1時間に40ミリ以上の激しい雨

今朝(9日)は、梅雨前線が停滞している東北や北陸を中心に活発な雨雲がかかっています。

秋田県大仙市では、午前5時までの1時間に44.5ミリの激しい雨が降りました。その他、未明から明け方にかけて、秋田県秋田市雄和で1時間に36.5ミリ、岩手県西和賀町で33.0ミリの激しい雨が降りました。

●1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る所も

東北や北陸では明日10日にかけて、雨雲が発達し、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。特に秋田県や山形県、新潟県では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。

明日10日午前6時までの24時間に、東北や北陸では多い所で150ミリの雨が予想されている所があります。11日、12日にかけて、梅雨前線が本州付近に停滞するため、さらに雨量が増えて、警報が出るほどの大雨になる所がありそうです。

午前8時現在、岩手県内陸、秋田県沿岸、新潟県佐渡に土砂災害警戒情報が発表されています。降り続く大雨のため、土砂災害警戒区域等では命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況となっています。崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、市町村から発令される避難指示などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください。

●土砂災害の前兆

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。