夏の太平洋側の沿岸は、霧の季節でもあります。特に釧路では2日に1回、霧が観測されるくらい霧の発生が多く、「霧の街」とも呼ばれています。北海道の太平洋側で霧が発生しやすいのは、なぜでしょうか?

●釧路の夏は2日に1回は霧!?

「霧の街」として有名な太平洋側東部の沿岸・釧路では、平年の年間霧日数が96.9日もあります。特に夏(6~8月)は、ひと月の平年霧日数がおよそ16日で、2日に1回は霧が観測される計算になります。また、釧路の平年の日照時間は、1年の中で夏の期間が最も少なくなっています。

なお、札幌の平年の年間霧日数はわずか1.8日で、釧路がどれだけ霧が多い地域なのかがわかります。

●釧路で霧が多いのはなぜ??

釧路を含む太平洋側の沿岸にかかる霧のほとんどは、海上で発生した海霧です。
釧路沖を含む北海道の南東海上には、親潮があります。この親潮は日本の代表的な海流で、千島列島に沿って日本の東まで達する寒流です。
夏になると日本の東海上では太平洋高気圧が優勢になり、北海道付近には南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすくなります。その暖かく湿った空気が親潮によって冷やされ、そのまま南風に乗って、陸地に達することで、太平洋側の沿岸では霧がかかりやすくなる、ということです。

●この先1週間の天気 太平洋側は霧による見通しの悪さに注意

明日10日の夜から11日木曜日にかけては広く雨が降り、太平洋側を中心に雨脚が強まることもあるでしょう。その後は日本海側を中心に晴れ間の出る日が多いですが、14日日曜日から15日月曜日は雨具の出番となる所がありそうです。

また、釧路など太平洋側の沿岸では、南よりの風によって朝晩を中心に霧がかかることもあるでしょう。車を運転の際は、ヘッドライトを点灯する、スピードを落とすなど安全運転を心がけ、濃い霧による交通障害には十分注意してください。