明日11日(木)にかけて、九州~東北まで広い範囲で警報級大雨の恐れ。山陰や東北の日本海側などすでに記録的な大雨となっている所では再び災害の恐れが高まるため厳重警戒を。13日(土)~15日(月)の3連休は西日本中心に梅雨末期の大雨の恐れ。来週後半は続々と梅雨明けの可能性。

●今夜~明日11日朝にかけて非常に激しい雨 災害に厳重警戒

梅雨前線が南下中で、九州北部から東北にかけて広い範囲で雨が降り、局地的に激しい雨が降っています。
明日11日(木)にかけて、梅雨前線が本州を南下する見込みで、九州から東北まで広く警報級の大雨となる恐れがあります。

ここ3日間で、東北の日本海側から山陰にかけては断続的に活発な雨雲がかかり雨量が増えています。
今日10日(水)午後4時20分までの72時間降水量は、山形県最上町で274.0ミリ(観測史上1位の値を更新)、24時間降水量は島根県出雲市で211.5ミリ(7月の1位の値を更新)など記録的な大雨となっている所があり、浸水などの被害も出ています。

明日11日(木)朝にかけて、九州から東北は日本海側を中心に再び発達した雨雲が南下する見込みです。局地的には一気に道路が冠水するような非常に激しい雨が降るでしょう。更なる大雨によって再び災害のリスクが大きくなる可能性があり、厳重な警戒が必要です。
暗い時間帯になりますので、山の斜面や増水した川の付近など危ない場所には決して近づかず、安全第一で行動してください。

明日11日(木)午後には、九州から北陸の日本海側や東北の雨はやむ所が多くなるでしょう。ただ、九州から東海の太平洋側は日中も断続的に雨で、特に午前中は激しい雨の降る所がありそうです。関東も明日11日(木)は朝から梅雨空となり、昼前後は本降りの雨になりそうです。丈夫な傘やレインブーツなどが活躍するでしょう。

●予想降水量

今日10日(水)午後6時から明日11日(木)午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)

九州北部地方、東海地方 180ミリ
中国地方、東北地方 150ミリ
北陸地方、近畿地方 120ミリ

その後、明日11日(木)午後6時から明後日12日(金)午後6時までに予想される24時間降水量(多い所)
九州北部地方 100ミリ

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

●3連休は前線停滞 西日本中心に梅雨末期の大雨 天気急変に注意

週間天気図を見ると、13日(土)~15日(月)の3連休も、本州付近には梅雨前線が停滞するでしょう。
九州から関東にかけて雨が降りやすく、特に、西日本では14日(日)頃にかけて梅雨末期の大雨となる恐れがあります。こまめに雨の情報を確認し、無理のない行動をとるようにしてください。雨雲の元になる湿った空気の流れ込みが続くため、日が差しても突然の雷雨や局地的な大雨に油断ができない状況です。最近は川遊び中の水の事故などが増えています。
3連休で川や海、山など屋外のレジャーを予定している方ほど天気の急変に注意し、安全に過ごせるように対策を行ってください。

3連休明けは、いよいよ太平洋高気圧が強まり、梅雨前線が北上する見込みです。17日(水)には天気図上に梅雨前線が見られず、来週後半は一斉に梅雨明けとなる可能性があります。その前の梅雨末期の大雨にしっかり備えておきましょう。