群馬県南部では、昨夜(8日)から同じような所で雨雲が発達しており、災害の危険度が急激に高まっています。今日9日の朝のうちまで、危険な状況が続きそうです。

●記録的短時間大雨情報 立て続けに発表 局地的に猛烈な雨

前線や湿った空気の影響で、群馬県南部では昨夜から同じような所で雨雲が発達しています。

8日20時40分に富岡市妙義町付近で約100ミリ、同じく8日22時に安中市松井田町付近で約120ミリ、今日9日2時に高崎市付近で約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨が立て続けに発表されました。
高崎市上里見では、今日9日0時40分までの3時間に121.0ミリの雨が降り、9月の1位の値を更新しています。

この大雨により、群馬県南部では、浸水害や土砂災害、洪水災害の危険度が、当初の予想を上回って急激に高まっています。
危険な状況は、午前9時頃にかけても続く見込みです。
崖や川の付近など、災害のリスクの高い地域にお住まいの方は、雨の降り方や、避難に関する情報などに留意しつつ、無理のない行動を心がけてください。
周辺の道路が冠水しているなど、避難場所まで移動することがかえって危険な場合は、ご自宅の中の、崖や川からできるだけ離れた場所で身を守るのも一つの方法です。

●記録的短時間大雨情報とは

数年に一度しか発生しないような短時間の大雨を観測・解析した時に、各地の気象台が発表します。基準は地域ごとに異なります。その地域にとって「災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量」であることをお知らせするため発表するものです。

●いつ避難する? タイミングは?

土砂災害や川の増水などの災害は、急に発生して、一気に被害が広がるため、避難が遅れると、命にかかわります。

そこで、避難のタイミングが重要です。警戒レベル3の場合、高齢者や障害のある方などは、安全な所へ避難しましょう。警戒レベル4では、対象地域の方は、全員速やかに避難してください。警戒レベル5になると、すでに災害が発生している状況ですので、命を守る行動が必要です。警戒レベル5になってからでは、安全な避難が難しい場合がありますので、早めの避難が必要です。

天気が荒れてしまうと、道路状況が悪くなったり、暴風で物が飛んできたりするなど、避難の際の危険度が高まります。避難指示が出されていなくても、少しでも危険を感じたら、自ら避難しましょう。不安を感じたら、その時が避難のタイミングです。「自主的に、早めに、安全な所へ避難する」という防災意識をもって、避難する際は、近所の方々にも声をかけ、複数で行動してください。