向こう1か月の北海道は、気温が平年より高めに経過する見込みです。一時は晩秋のような寒さとなった道内ですが、特に1週目は夏日となる地点もあるなど、再び暖かくなる日があるでしょう。いったん季節の歩みはゆっくりとなり、紅葉も平年よりゆっくりと進む見込みです。しかし、雨のあとは急に気温が下がることもあるため、日々の天気予報を確認し、体調を崩さないよう服装選びに注意して下さい。

●1週目(9月28日~10月4日) 気温は高め 夏日となる所も

今日26日、札幌管区気象台から最新の1か月予報が発表されました。
先週20日頃から北海道上空に強い寒気が流れ込み、22日日曜日には利尻山で初冠雪を観測した道内ですが、この先、1週目は強い寒気の流れ込む日はない見込みです。

今夜26日から明日27日は太平洋側西部を中心に雨が降り、27日午後6時までの24時間降水量は多い所で80ミリに達する恐れがあります。大雨による低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水に注意して下さい。また、日本海側や太平洋側西部では大気の状態が非常に不安定となるため、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうにも注意が必要です。

その後は、28日土曜日には天気が回復し、30日月曜日にかけては割合晴れるでしょう。

月がかわって1日火曜日から2日水曜日にかけては気圧の谷が通過するため、道内は広く雨となる見込みです。南から暖かく湿った空気が流れ込むため、道東を中心に1日から2日にかけての降水量が多くなる可能性があります。最新の気象情報に注意して下さい。また、1日は暖かい空気の影響で気温が上がり、広く25℃くらいまで上がるでしょう。最高気温が25℃以上の夏日となる所もありそうです。

3日木曜日は、次第に高気圧の圏内となる見込みです。先日ほどではありませんが一時的に寒気が流れ込むため、日差しの割には気温は上がりにくくなりそうです。

●2週目(10月5日~11日) 引き続き気温は高い 台風の動きなどには注意

2週目は、各地とも天気は数日の周期で変わりますが、引き続き暖かい空気が流れ込みやすくなるでしょう。今日26日、札幌管区気象台からは高温に関する早期天候情報が発表されており、10月4日頃からの約5日間は平均気温がかなりの高温となる見込みです。

季節はゆっくり進みますが、比較的標高の高い層雲峡などでは紅葉の見頃を迎えそうです。

なお、前線の活動や台風の進路などによっては、10月上旬に北海道付近に湿った空気の流れ込みが強まる可能性があります。台風の動きなどには注意が必要です。

●3~4週目(10月12日~25日) 気温は高いが、山では紅葉が進む

3週目も天気は数日の周期で変わるでしょう。

気温は引き続き平年より高い見込みで、山々からゆっくりと紅葉が進んでいく見込みです。

なお、18日は手稲山の初冠雪の平年日、19日は稚内や旭川の初雪の平年日です。気圧の谷が通過した後の寒気が、先日のように一時的でも強まれば平地でも雪の降る可能性があります。季節の歩みはゆっくりとはいえ、晴れた日などを利用して少しずつ冬への準備を進めるとよさそうです。

●来年の花粉情報 飛散量は今年よりは少ないが、平年より多い

26日、日本気象協会は来年2025年春の花粉飛散予測を発表しました。

花粉の飛散は、前年春の飛散量・前年夏の気象条件の2つが大きく影響します。花粉の飛散量は、前年春の飛散量が少ないと増え、多いと減少する傾向があります。また、前年夏に気温が高く、日照が多いほど増えるとされています。

道内では、今年花粉の飛散量が非常に多かったこともあって、来年の飛散量は今年と比べると60パーセントと少なくなりそうです。しかし、例年との比較では130パーセントとやや多い傾向となる見込みです。