今日26日、気象庁はこの先の1か月予報を発表。10月に入っても季節の歩みはゆっくりで、高温傾向が続く見込み。日中は暑くても朝夕は涼しくなり、寒暖差が大きいでしょう。また、秋雨前線など湿った空気の影響を受けて、太平洋側を中心に平年より降水量が多くなる所も。

●数値予報モデルによる予測結果

今日26日、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。

この先、1か月平均の地上気圧(左図)は、東日本や西日本を中心に気圧の谷となり、低気圧や秋雨前線、湿った空気などの影響を受けやすい時期があるでしょう。
また、上空約1500mの気温(右図)は、全国的に平年より高く、この先も暖かい空気に覆われやすい状態が続く見込みです。

●秋の行楽シーズン 太平洋側ほど雨量増える

これから秋の行楽シーズンに入り、屋外の活動やイベントなどが増える頃ですが、晴れの天気はなかなか長続きせず、短い周期で雨が降りやすくなるでしょう。
1か月の降水量は、沖縄・奄美や西日本、東日本の太平洋側では平年並みか多い見込みです。沖縄や奄美では10月初めは熱帯擾乱の影響を受けやすいでしょう。まだ日本近海の海面水温は真夏同様に高く、10月も台風の発生しやすいシーズンが続きます。台風が発生している際には、どんな影響があるのか情報に十分注意をしてください。

また秋雨前線が停滞しやすく、周期的に通過する低気圧の影響で、南から雨雲の元になる暖かく湿った空気が流れ込みやすい見込みです。西日本や東日本は太平洋側ほど雨量の増える日があるでしょう。

なお、明日27日~28日にかけては、静岡県や関東で警報級の大雨となる見込みです。自分の住む町の災害リスクを知り、早めの備えを行ってください。

●10月に入っても高温続く 一日の寒暖差大きく

この先1か月の気温は、全国的にどの期間をとっても「平年より高い」見込みです。

さらに気象庁は今日26日、北海道から九州の広い範囲を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されます。
秋が深まる頃ですが、季節の歩みはゆっくりで高温傾向が続くでしょう。
運動会シーズンでもありますが、まだ関東以西を中心に10月半ばを過ぎても25℃以上の夏日になったり、場合によっては30℃近くまで気温が上がる日もあるでしょう。朝晩はこれまでに比べると気温が下がるため、一日の寒暖差がより大きくなりそうです。

日中は半袖など涼しい服装を選んで暑さ対策を欠かさず、朝夕は薄手の羽織るものを準備するなど服装の調節が必要でしょう。半袖、長袖に加えて羽織るものを準備し、気温差で体調を崩さないように気を付けましょう。