明日27日は九州から近畿で日差しが届き、猛暑日一歩手前まで上がる所もあるでしょう。9月も終わりに近づいていますが、厳しい残暑が続きます。10月に入っても真夏日になる日があるなど、まだ残暑に終わりが見えてきません。秋でも、まだ熱中症に注意が必要です。

●九州から近畿で猛暑日一歩手前 9月終盤とは思えない暑さ

日ごとに日が短くなり、朝晩を中心に秋らしくなってきました。ただ、明日27日(金)は大阪や京都など近畿を中心に熱帯夜(夜間の気温が25℃を下回らない)になる可能性があります。寝苦しい夜になりますので、寝ている間もエアコンを適切に使ってください。

明日の日中は日差しの出る九州から近畿は気温がグンと上がり、大阪や京都は33℃、高知や広島、鹿児島などでは35℃近くまで上がるでしょう。猛暑日一歩手前まで上がり、9月終わりとは思えない暑さです。
名古屋では雨が降りますが、最高気温は30度を超えて、かなり不快な暑さになります。油断せず、熱中症対策を行ってください。

●秋でも熱中症に注意

秋でも熱中症に注意が必要です。
熱中症のピークは7月と8月ですが、暑い日が続くと体は次第に暑さに慣れて(暑熱順化)、暑さに強くなります。しかし、暑熱順化ができても、数日、暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。

秋は日ごとの寒暖差が大きく、涼しい日の後に突然、気温が高くなることがあります。涼しい日を経験したあとに急に暑くなると、真夏ほど暑くなくても熱中症になってしまうことがあります。

秋でも暑くなる日は、油断せずに熱中症対策をしましょう。喉が渇く前からこまめな水分補給を心がけてください。また、室内では無理をせず適切にエアコンを使いましょう。
秋は運動会シーズンでもあります。体を動かして、汗をたくさんかく場合は、適度に塩分も補給するようにしてください。

少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

●明日27日~明後日28日 関東や東海(静岡県)は警報級の大雨のおそれ

明日27日~明後日28日は東海道沖で発生する低気圧や元台風16号から暖かく湿った空気が流れ込むため、関東甲信や東海(静岡県)では大気の状態が非常に不安定になります。

関東や東海(静岡県)は断続的に雨が降り、雷を伴った激しい雨が降る所もあるでしょう。静岡県や伊豆諸島では滝のような非常に激しい雨が降ることもありそうです。雨雲が予想よりも発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨になるおそれがあります。
大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷による停電などにもご注意ください。

●残暑はまだ続く 10月後半は一日の気温差に注意

10月4日以降も気温の高い状態が続くでしょう。東海から九州では真夏日(最高気温が30℃以上)になる日がまだありそうです。

気象庁は今日26日、「1か月予報(9月28日~10月27日)」を発表しました。この先も暖かい空気に覆われるため、気温は全国的に平年より高いでしょう。10月に入っても、季節の進みはゆっくりで、高温傾向が続きそうです。

九州から関東では10月半ばを過ぎても夏日(最高気温が25℃以上)になったり、30℃近くまで気温が上がる日もあるでしょう。
運動会など秋のイベントシーズンで、屋外で長い時間過ごす機会も増えると思いますが、熱中症対策が必要です。なお、朝晩はこれまでに比べると気温が下がるため、羽織る物などでうまく調節してください。