向こう2週間は、秋晴れは少ないですが、蒸し暑くなる日がある見込みです。とはいうものの、この時期らしい気温になる日もあるでしょう。気温の変化が大きくなりそうです。体調を崩さないようお気をつけください。台風17号と18号による広い範囲での影響はないとみられます。ただ、台風の動向によっては、暴風が吹くなど、関東などでも影響が出る可能性があります。

●29日~10月5日 偏西風が大きく蛇行 秋晴れ少なく蒸し暑い日も

向こう一週間は、偏西風は、中国大陸の東で、南へ蛇行し、日本付近では北海道の北を流れる見込みです。このため、日本列島は暖かい空気に覆われやすいでしょう。西日本や東日本を中心に、低気圧や秋雨前線の影響を受けやすい見込みです。

週明けにかけて、比較的晴れマークの地域が多くなっていますが、湿った空気が流れ込みやすく、安定した晴れとはならないでしょう。にわか雨の可能性もあります。来週中頃から、九州から関東、北陸を中心に広く雨が降る日が数日続くでしょう。

東京の伊豆諸島では、これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があるため、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。明日29日にかけて、雷を伴った雨が降り、非常に激しい雨が降る所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨になる可能性があります。10月1日にかけて、土砂災害などに警戒が必要です。

最高気温は、九州から関東、北陸を中心に30℃くらいまで上がる日がある予想です。これまでのような猛暑は収まっているとはいえ、湿度が高めで、蒸し暑いでしょう。ただ、来週中頃は、比較的冷たい空気が流れ込みそうです。

この期間は、後述する台風17号、18号の動向によっては、暴風が吹くなど影響が出る地域があります。今後、最新の気象情報をご確認ください。

●台風17号 暴風域を伴って日本の南を進む予想 関東にも影響が出る可能性

台風17号は、今日28日午後3時、小笠原近海を北北西へ時速20kmで進んでいます。中心の気圧は1000hPa、中心付近の最大風速は20m/sです。
台風17号は北上し、30日に、風速25m/s以上の暴風域を伴って、父島の西を進む見込みです。台風17号の動向によっては、30日、小笠原諸島では警報級の大雨になるおそれがあります。
その後、台風17号は、進路をやや東よりにとり、北上するでしょう。1日頃に発達のピークとなり、日本の東を進む見込みです。関東付近で、暴風が吹くなど影響が出てくることも考えられます。

●台風18号 10月2日~3日頃 強い勢力で沖縄地方に接近するおそれ

台風18号は、今日28日午後3時、フィリピンの東を南西へゆっくり進んでいます。中心の気圧は996hPa、中心付近の最大風速は20m/sです。
台風18号は、今後、発達しながらゆっくり北上し、10月2日から3日頃には強い勢力で沖縄地方に接近するおそれがあります。沖縄地方では1日から3日頃にかけて、大しけとなるおそれがあり、先島諸島では2日から3日頃にかけて、大荒れや警報級の大雨、高潮となるおそれがあります。

その後、台風18号は、東シナ海に進み、蛇行する偏西風にのることが考えられます。この場合は、速度をあげて北上するでしょう。台風進路の右側にあたる九州などで、暴風が吹くなど影響が出る可能性もあります。

●10月6日~11日 雨が降る日が多い 気温の変化が大きい 体調管理に注意

この期間も、偏西風の蛇行が続き、日本付近は暖かい空気に覆われやすい見込みです。広く低気圧や秋雨前線の影響を受けやすいでしょう。

広い範囲で雨が降る日が多い見込みです。
この期間の初めは、気温は平年より高い所が多く、日中は蒸し暑いでしょう。期間の中頃からこの時期らしい気温になる所が多い見込みです。気温の大きな変化で体調を崩さないようにお気をつけください。

南の海上の対流活動は、特に活発ということはないでしょう。台風シーズンではありますが、この期間に限っては、台風など熱帯擾乱が次々に発生する可能性は小さいとみられます。