日本の南から台風第17号、台風第18号と2つの台風が北上しています。北海道地方では、2日(水)~3日(木)にかけて台風第17号が接近する可能性があり、また次の週末には台風第18号の影響を受ける恐れがあります。今後の台風情報に留意して下さい。

●台風第17号 2日(水)~3日(木)は太平洋側でうねりを伴う高波の恐れ

台風第17号は本日(29日)正午現在、小笠原近海を毎時20kmの速さで北に進んでいます。この台風は今後も北上を続け、2日(水)の午前9時には台風の勢力を保ったまま北海道東方・日本の東海上に達し、その後千島列島の東側を速度を上げて北東に進むと予想されています。

台風第17号の北上・接近に伴い、北日本~東日本の太平洋側沿岸ではうねりを伴う高波の発生する恐れがあります。船舶関係は注意・警戒が必要です。また、台風が自分の現在地から遠く離れ、風がおさまっていても、沿岸には急に高波の押し寄せる危険があります。台風が日本付近を通過している間は、海へのお出かけは控えることも検討して下さい。

なお、台風の進路が予報円の最も北西側を通過した場合、道東方面に接近する恐れがあります。そうなると道東方面を中心に陸地でも風雨の強まる可能性がありますので、最新の進路情報に注意して下さい。

●台風第18号 次の週末は道内広く影響が出る恐れも

強い台風第18号は本日(29日)正午現在、フィリピンの東をゆっくりとした速度で北北西に進んでいます。この台風は今後も北上を続け、3日(木)は台湾付近を通過し、4日(金)には九州西方の東シナ海へ達すると予想されています。その後の進路予想は不確定ですが、速度を上げて朝鮮半島付近を通過したのち日本海に入り、温帯低気圧に変化しながら5日(土)~6日(日)に北海道付近を通過する可能性があります。

北海道付近は次の週末には、この台風第18号もしくは温帯低気圧の影響を受ける恐れがあります。温帯低気圧に変化した台風は勢力を弱めることもありますが、北からの強い寒気の影響を受けたりした場合には反対に勢力を強め、強風域が広がることが過去の事例でも見られています。

仮に台風が日本海で温帯低気圧に変化して再発達した後、北海道の西側を北上する進路をとった際には、道内広い範囲で南よりの強い風が吹いて風雨が強まり、海上はしけて沿岸に高波が押し寄せる恐れがあります。こちらも最新の気象情報、台風情報に留意し、状況によっては早めの避難を検討するなど、万一に備えた行動をとれるようにしましょう。