今日1日、台風21号が台湾海峡を北上し、前線が東シナ海から日本の南に停滞しています。午前9時、沖縄や九州、中国、四国に雨雲がかかっています。土砂降りの雨となった所もあります。このあと強雨エリアが拡大するでしょう。明日2日は九州から関東で警報級の大雨となる恐れがあります。

●今日1日 沖縄や九州、中国、四国に雨雲 土砂降りの雨も

今日1日、台風21号が台湾海峡を北上しています。また、前線が東シナ海から日本の南に停滞しています。

今日1日午前9時現在、沖縄や九州、中国、四国に雨雲がかかっています。1時間雨量は那覇市で28.0ミリ(午前3時8分まで)、高知県黒潮町佐賀で21.0ミリ(午前8時13分まで)と土砂降りの雨となりました。

●今日1日 雨エリアが拡大

台風21号は、今日1日夜には東シナ海で温帯低気圧に変わり、前線上を東北東へ進む予想です。

このあとは、雨のエリアが広がるでしょう。九州、中国、四国は雨が続き、昼頃から局地的に雷を伴って激しく降る見込みです。近畿は昼頃から、東海や北陸は夕方以降、雨が降りだすでしょう。関東も次第に雲が増えて、夜は雨が降りだす見込みです。

●明日2日 非常に激しい雨や激しい雨 警報級の大雨の恐れ

明日2日は、低気圧や前線の影響で、西日本や東日本で大気の状態が非常に不安定でしょう。

九州から東北にかけて広く雨が降りそうです。九州から関東では雷を伴った非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降り、警報級の大雨となる恐れがあります。

土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫に警戒・注意してください。

●冠水道路は危険 車での走行は避けて

大雨により冠水した道路は危険です。冠水した道路の水位は見た目には判断できません。まだ、たいしたことはないと思っても、危険な深さになっている場合があります。

浸水による車への影響は、車の形や設計により異なりますが、一般的にタイヤの高さの半分を超える深さの水の中を走行すると、エンジンや電気系統に異常が生じ、走行不能となるおそれがあります。タイヤが完全に水没すると、車体が浮いて移動が困難になります。さらに、水深がドアの下にかかると、車外の水圧により内側からドアを開けることが困難となり、ドアの高さの半分を超えると、内側からほぼ開けられなくなります。水深がもっと深くなったり、流れが速くなったりすると、車ごと流される場合もあります。

車を運転中に大雨に遭遇した場合は、できるだけ低い場所を避けて運転してください。特にアンダーパス(立体交差で、鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道)は危険ですので、近づかないようにしましょう。万が一、冠水した道路で車が動かなくなった場合には早めに脱出することが重要です。