今日23日(土)は、多くの所で見ごろを迎えている西日本から東日本では、紅葉狩り日和となるでしょう。ただ、北寄りの風が強まるため、風を通しにくい服装でしっかり寒さ対策をしてお楽しみください。

●紅葉狩り日和も冷たい北風が強い

今日23日(勤労感謝の日:土)は、西高東低の冬型の気圧配置になっています。そのため日本海側は北海道から山陰を中心に雪や雨が降るでしょう。北海道や東北北部の一部では吹雪くこともありそうです。太平洋側は広い範囲で晴れる見込みです。

九州から関東にかけては、多くの所で紅葉が「見ごろ」や「色づき始め」を迎えています。太平洋側ではカラッとした青空の下で赤や黄色に色づいた木々を楽しむことが出来そうです。ただ、注意点が2つあります。それは「風」と「寒さ」です。冬型の気圧配置で等圧線の間隔が狭く、北寄りの風が強まる所が多くなるでしょう。また寒気も流れ込んでいるため、昨日22日(金)より日中の気温は低くなる所が多くなる予想です。最高気温は、九州から関東では15℃前後の所が多いでしょう。

強い風によって体感温度は最高気温の数字より低く感じられそうです。また、標高の高い所では麓よりも気温は低くなるため注意が必要です。冬至まで1か月を切り、日も短くなってきています。昼間の暖かい時間は短く、日が傾くとグッと寒くなります。風の通しにくい服や調節しやすいように一枚余分に着るものを持っていくなど、風と気温の変化による対策をしっかりして、紅葉を楽しんでください。

●紅葉が進む気象条件

紅葉の色づきは気象条件と、葉の中にある色素が深く関わっています。葉を紅く染めるアントシアニンという赤い色素の割合が増えるには、適度な寒さが必要だからです。

紅葉は1日の最低気温が8℃を下回ると進み、最低気温が8℃を下回るようになって約3週間できれいに色づくといわれています。

紅葉の名所と呼ばれるような場所は、一般的に標高の高い場所に位置していることが多いですが、標高が高くなるほど気温が低く、100メートルごとに気温が約0.6℃下がります。このため、山では平地よりも早い時期から紅葉が進みます。