こちらの写真は先週、地球に最接近した「レモン彗星」です。11月の初めにかけて、日の入り1時間後の西の空に現れます。今日28日の夜は、太平洋側を中心に観測できるところが多くなりそうです。夜空に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
●レモン彗星とは?
一番上の写真はレモン彗星です。
“レモン"彗星と言っても、食べ物のレモンと関係ありませんし、彗星自体が黄色く見えるわけでもありません。レモン彗星は、今年1月3日にアメリカのアリゾナ州にある「レモン山天文台」で発見されたため、この名前が付いています。
●11月初めにかけて夕方の空に出現
レモン彗星の地球への最接近は今月21日。それ以降は徐々に地球から遠ざかっていますが、太陽へ近づいていくため彗星自体の明るさは増していきます。日の入り1時間後の高度20度ほどの低い位置で見ることができます。ただ肉眼で見るのは難しいため、双眼鏡や望遠鏡を使うと観察しやすいでしょう。11月の初めにかけて、夕方の西の空に現れます。公転周期が1000年以上あるため、見られるのは一生に一度となるかもしれません。
●気になる今夜の天気は?
今夜は晴れるところが多く広い範囲で観測のチャンスがありそうです。
北日本の太平洋側や関東、東海、近畿から九州にかけては、今夜広く晴れる見込みです。彗星を観測できるところが多いでしょう。ただ日が沈んでからは、いっそう肌寒く感じるところが多くなりそうです。暖かくして観測を楽しんでください。
北陸や東北の日本海側では雲が多いものの、雲の隙間からは観測のチャンスあり。
一方で北海道の日本海側では今夜も雪、沖縄でも雨が降ったりやんだりで観測にはあいにくの天気となりそうです。ただそんな北海道では30日(木)、沖縄でも明日29日の夜は晴れそうで、観測できる可能性があります。











