気象の分野では、3~5月が春。北陸地方の(2025年12月~2026年2月)の冬を振り返ると、全体では「平均気温は平年より高く、降雪量は平年並み」となりました。ただ、日別地点別に見ると状況は大きく異なり、過去の常識が通用しない気象の極端化が進んでいるようです。暦は進んでいきますが、北陸地方ではこのあとも寒の戻りがあるでしょう。寒暖差が大きくなりますので、体調を崩さないようにお過ごし下さい。

●金沢 気温のベースが高い中での短時間のドカ雪

今冬(2025年12月~2026年2月)は、1月20日の大寒の頃からの最長寒波と呼ばれた期間を中心に、気温が大きく低下して、各地で降雪が強まりました。

北陸地方平均では、冬の期間(2025年12月~翌2月)の平均気温は平年より高い一方、降雪量は平年並みとなりましたが、地点別に見ると状況は異なります。

金沢の平均気温は5.9度(平年値5.0度)で平年より高くなりました。総降雪量は200cm(平年値143cm)で平年より多く、最深積雪は64cm(平年値31cm)で平年よりかなり多くなりました。

また髙田(新潟県上越市)では、平均気温は4.0度(平年値3.5度)で平年より高くなりました。総降雪量は423cm(平年値373cm)で平年並み、最深積雪は166cm(平年値100cm)で平年よりかなり多くなりました。ただ仮に、期間降雪量があと7cm多く総降雪量で430cmに達していれば、金沢と同様に平年より多い階級となっていたのです。

こうした、「気温が平年より高いのに、降雪量が平年より多い、最深積雪が平年よりかなり多い」という一見矛盾を含むように思える事象が、昨冬に続き今冬も現実に発生しているのです。これは、気温のベースが平均的に高い中であっても、短期集中型の降雪、平地でも短時間に降雪が強まるドカ雪となったことを示しており、今後も注意が必要です。

●8日頃~寒の戻り 冬用タイヤの装着を続けましょう

暦の上では春となり、3月5日は二十四節気の「啓蟄」になります。冬の間に、土の中で寒さに耐えていた虫たちが土から出てくる頃とされています。

図は、金沢の雨と雪の天気出現率で、雪を緑色、雨を青色としてプロットしたものです。(統計期間1991~2020年) 3月5日に着目すると、雪が降りやすいピークは既に過ぎていますが、それでも、天気出現率は雨が24.1%となっているのに対し、雪が37.9%と雪の方がまだ優勢となっています。

この先も、まだ寒の戻りがあるでしょう。最高気温が一桁にとどまり、平地でも降雪となる所がまだありそうです。降雪量が多くはなくても、天気が回復するステージで、晴れて放射冷却が強まり、湿潤路面が凍結することはまだありそうです。業務や通勤通学で使用するクルマ、走行する時間帯や場所をご自分で選択できないクルマの夏用タイヤへの交換は、もう少し季節が進んでから行うのが良さそうです。