災害大国とも呼ばれる日本。世界全体に占める日本の災害発生の割合は非常に高くなっています。いざ、災害が発生した時にとっさにどう行動するべきか、命を守るための情報をまとめました。


日本が災害大国である理由

世界が望む四季折々の風景が美しい日本は、地形や地質、気象の特性から災害が非常に多い、まさに災害大国です。北から南へと細長い国土には70%が山岳地帯となっており、2000メートルを超える山々も連なります。山々を流れる急こう配の河川、軟弱な地盤や崩落しやすい地質、さらに梅雨から台風時期にあたる6月から10月頃に集中的に降雨があることが様々な大雨に伴う水害につながりやすくなります。
また、世界全体に占めるマグニチュード6.0以上の地震回数の2割以上が日本で発生していて、国土面積に対して非常に高くなっています。

参考情報:内閣府 防災情報のページ「世界の災害に比較する日本の災害」


「地震」の発生直後は?

災害の発生直後にはどういった行動をするべきか、災害別にまとめました。

まずは「地震」です。
地震発生の直後は、まずは身の安全を確保してください。自宅にいる場合は姿勢を低く、頭を守り、揺れがおさまるまで動かず待ちましょう。
人の多い公共施設にいる場合には、慌てて出口に殺到せず、非常口から落ち着いて脱出します。地下街は60メートルごとに非常口が設置されています。脱出するときは壁をつたいながら歩いて避難しましょう。また、なるべく階段を使用し、エレベーターの乗降中に地震にあった際は、全階のボタンを押すようにしましょう。

屋外では、ブロック塀や電柱、ぶらさがった電柱などからは離れて、安全な建物に避難してください。
車は渋滞を起こし、消防活動に支障が出てしまうため、原則徒歩で移動するようにしましょう。
火災が発生し、煙が部屋などに広がっている際には、ハンカチやタオルなどで口や鼻を覆い、煙を吸わないように姿勢を低くしてください。
スムーズな避難ができるように、日頃から自宅や勤務先の近くの避難所や安全なルートを確認しておきましょう。


「津波」の発生直後は?

津波から身を守るためには、とにかく「いちもくさんに逃げる」ことです。東日本大震災では、押し寄せる津波が当初予測された数値よりもはるかに高くなりました。津波は第一波に続き、第二波、第三波と次々と押し寄せ、第一波よりも後からくる津波の方が高くなるケースもあります。津波注意報クラスでも命を落としかねないため、決して甘んじることなく、とっさの避難が欠かせません。

強い地震(震度4程度以上)を感じたとき、または弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは、津波が発生することがありますので、直ちに海から離れて、急いで高台などの安全な場所へ避難するようにしましょう。なお、津波は海岸だけでなく、河川をさかのぼって内陸まで押し寄せる「河川津波」も発生するため、河川付近にいる際もすぐに離れてください。

津波発生時は、防災無線や情報板から情報が提供されます。
また、津波の危険がある場所には、津波が来襲する危険があることを示す「津波注意」のほか、津波避難場所を示す津波標識が設置されています。万一に備え、海の近くにいるときには必ず確認するようにしましょう。


「大雨災害」の発生直後は?

梅雨前線が出現し始める6月頃から台風が襲来する10月頃にかけて大雨シーズンとなります。大雨による災害は土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水、道路の冠水などです。

事前の対策は欠かせませんが、万が一災害が発生してしまったら早めの避難が必要です。避難をする際の服装は必ず長靴ではなく、水が抜けるように紐の運動靴を履くようにしてください。冠水した場所の歩行は、どんな危険性があるか分からないため、長い棒などで足元を確認したり、ロープにつかまったりしながらの避難が必要です。なお、歩いて避難できる水深は、膝下です。逃げ遅れた際には、できるだけ高い所で救助を待ちましょう。家の中では1階より2階以上、また裏山がある場合は土砂崩れの危険性が低い山側と反対側の部屋がまだ安全です。
なお、以下の土砂災害の前触れを感じたら、災害の危険が迫っている、もしくはすでに土砂災害が発生し始めている可能性があります。
1がけや地面にひび割れができている。
2木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりする。
3井戸や川の水、湧き水が濁る。または、湧き水が止まる場合がある。
4がけや斜面から水が湧き出たりする。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などです。
土砂災害の前兆があれば、すぐに安全な場所へ避難してください。


災害発生時の情報収集 気を付けるべきことは?

避難に時間がかかるお年寄りや小さな子供、体の不自由な方が身近にいる場合には、早めの情報収集が欠かせません。最新の情報を正確に受けるとためには公的機関のインターネットサイトを利用するようにしましょう。誤った情報も出回りやすくなり、それに従うことで命に係わる問題になることもあります。災害用のアプリを事前にダウンロードしたり、災害の情報を発信するSNSアカウントをフォローしたりするのも良いでしょう。

また、大きな災害が発生した場合には、回線が混雑するためインターネットの接続も困難になります。また、スマートフォンの充電がなくなるリスクもあります。インターネットが使用できない状況も想定しておくと良いでしょう。いざという時には、公衆電話、災害用伝言版、手回しや充電式のポータブルラジオ、防災無線などの手段もあります。防災用品に小銭やラジオ、電池を備えたり、利用方法を確認したりしておくと安心です。